10万頭のペットにおうちが見つかったよ!&おすそ分けプロジェクトも本格始動したよ記念!
居場所のなくなったペットたちに、暖かい愛情を届けたい。
愛の意味を知らない彼らを、もう一度名前で呼んであげたい….
そんな想いで事業を行っている、とある素敵な企業をご存じだろうか。
“新しい飼い主を待っているペットが一匹でも多く、新しい”おうち”で幸せな生活を送ることができるように……”
そんな想いから始まった株式会社Easy Communicationの放課後プロジェクト「ペットのおうち」は、活動を始めた2011年7月からこれまで数多くの不憫な犬と猫たちに新しい家族と愛情を届けてきた。そして、その数はなんと遂に10万頭を突破する快挙に至る。
そこで、10万頭到達と新プロジェクト「おすそ分けプロジェクト」の本格始動を記念して「ペットのおうち」と「ネスレ ピュリナ ペットカフェ」が協働、里親文化の啓蒙を兼ねたイベントを「ネスカフェ 原宿」にて一日限定で開催した。
イベントでは、ペットのおうちを通して里親となった方のトークショーや、ペットのおうちの想いに賛同して楽曲提供・動画制作でコラボレーションしたアーティスト「blue vintage」によるミニライブ、保護猫カフェに来た気分を味わえるVR体験などの豪華なコンテンツが盛り込まれ、大盛況の賑わいとなった。
ペットのおうち×ネスレピュリナ限定開催 里親文化推進イベントに行ってきたよ!
(コラボ限定メニューのカフェオレ)
「人と動物の共存」を掲げる私たち学生団体生類憐みの令は、もちろんペットの生体売買や野良猫の問題、殺処分の実態などに強く関心を抱いている。


ペットのおうちの記念イベントと聞いてこのイベントにも参加していた私たちであったが、そこで思いがけない機会をいただくことになった。
というのも、なんとミニライブを披露してくださったBlue Vintageさんに独占インタビューを受けていただいたのだ。
というわけで、今日はアポもなく初対面で実績も何もない学生二人だった私たちに、二つ返事で取材許可を下さったBlue Vintageさんに改めて感謝の念をお伝えさせていただきつつ、彼らが語ってくれた熱い想いを精一杯届けたいと思う。
Blue Vintage 優しさと力強さに、美しいメロディを添えて。
Blue Vintageさんは、ヴォーカルJ.SpeaksさんとギタリストTaigaさんの二人からなるユニットで、2013年に出会った二人はすぐに意気投合し、バンドとして活動を始めた。
両者の音楽的基盤となるブルース、ヒップホップを軸に、ロックやポップ、サーフミュージックなどあらゆる音楽が融合し、Blue Vintageのフィルターを通し届けられる新たなサウンド、サーフ・ポップスを開拓。
さらに、そのハイブリッドな音楽性の中には、ふたりが愛してやまない“海”のエッセンスが自然とにじみだし、彼らにしかなし得ない唯一無二な音楽を形成。
大海の如く無限に広がるその音楽には喜怒哀楽、様々な感情が盛り込まれ、聴くものをときに心地よく包み込み、ときに心弾ませ踊らせる、大きな魅力を備えている。
(以上、http://bluevintage.jp/biography/より抜粋)
そんなBlue Vintageさんは「ペットのおうち」に依頼され、里親文化の啓蒙のための楽曲「名前を呼んで」を制作、提供し、ミュージックビデオを作成した。この動画はその内容の素晴らしさから瞬く間に再生回数を伸ばし、その数はいまや28万回を突破した。 哀愁を漂わせ、物悲しげなメロディの中に希望や命の大切さ、家族というものの尊さを詰め込んだこの曲は数多くの視聴者の涙を誘い、ペットを愛するすべての者の心に深い感動を残した。
では、以下にインタビューを対談形式で掲載する。
※Blue Vintageさんの詳細はこちら

Blue Vintage独占インタビュー
コラボしようと思ったきっかけは何ですか?
J.Speaks(Vo)
「(ぼくたちが)インスタでやっている動画の中に動物が出てくるんですけど、それを見てお話をいただいたこと自体が嬉しくて、ワンちゃんネコちゃんのために何かできないかってことで。
自分たちは音楽のことしかやっていなくて、すごく意外なところからお話がきたものだから、自分たちの活動の中でもこうやって…その…救える命じゃないですけど...その飛び込んできたもっと大きなテーマっていうものに対して自分たちの音楽で何かできたらいいな、とそんな一心でOKしたという流れですね。」
普段から動物愛護系のことに関心がおありなんですか?
J.Speaks(Vo)
「実は、Taiga(Gt)自身が飼っているペットがもと捨て犬、捨て猫なんです。」
Taiga(Gt)
「うちは(ペットを)買ったことがないんです。まあペットはたくさんいたんですけど、みんな保護されてきた子達で、そういう行き場のない子達はできるだけケアしていこうと家族でやってきたんですよ。だから、興味があったというよりかはそれが自然な環境で育ってきたという感じですね。」
殺処分は減りつつもまだ残っていますが、殺処分0を目指すうえでどのようなことが必要になってくるかということに何か意見などお持ちですか?
Taiga(Gt)
「捨てられる動物以外にも飼い主が亡くなってしまって、ということもあると思うので...
大きいスペースがあってそこで余生を過ごせたりしたらいいんでしょうけど、お金もかかると思うし。なによりもみんなの意識が殺処分0に向いていかないといけないと思うので、とりあえずは殺処分0というよりも里親文化を広めていって、ペットショップとかが少なくなっていって、その後初めて殺処分0って見えてくるんじゃないかと思います。」
今後もこのような社会問題とコラボして音楽活動をしたいというような展望はありますか?
J.Speaks(Vo)
「僕ら自身がそんな立派な人間ではないので、自分たちの手の届く範囲は全力で守るというか。そういう気持ちで音楽を作っているので、その活動の中で今回のような″音楽の力を貸してください″っていうことに自分たちのできることとして素晴らしい楽曲を作ることでいろいろな人に知ってもらえたら僕たちの役目は一つちゃんと果たしてるのかなって。
知ってもらって、意識を持ってもらうということだけで救われる命やまた別の解決策も見えてくると思うので、ぼくたちの曲が何かのきっかけになればいいな、そんな風に思っています。
若者へ向けてのメッセージなどあれば教えてください。
「ありきたりな言葉しか浮かばないけど、若さの一番の魅力は活気であったり、行動であったり、そう、まさに挑戦ですね。いろんなことに挑戦していっぱい失敗していろんな物を失っていくと思うんですけど、そのひとつひとつが財産で、残されたものがどれだけ大切かも分かっていくと思うので、自分の中の大切なものを見極めてかっこいい大人になってほしいと思いますね。笑」
※最後若者へのメッセージというのは今回のコラボに何も関係ない質問だが、自分たちもこれからの世界を担う若者としてぜひ聞いておきたかったため質問させていただいた。
終わりに。「ぼくたちでも、少しでも役に立てることがあるのなら。」
ステージでミニライブを終えたJ.Speaks(Vo)さんは「自分たちは大して立派じゃない」と繰り返し主張する。Taiga(Gt)さんはそれを聞きながらゆっくりと首を縦に振った。
「ペットも人間と変わらないというか。一つの命というか。自分の名前を呼ばれて振り向く、そんな瞬間があって、それで認識してるんじゃないかって思って。だから、それを曲の一番最初に持ってきたくて、“名前を呼んで”という題をつけたんです。」
「僕たちの活動で、ひとつでも救われる命があるのなら。そういう想いで。」
さっきまで声を震わせながら歌い、ギターを奏でていたその二人のミュージシャンの男性は少しはにかむようにぽつぽつと語った。
午後の日差しが、優しそうに笑う彼らを浮かび上がらせる。
そんな彼らが書き綴った「名前を呼んで」の歌詞には、野良猫の気持ちを代弁したこんな表現がある。
「一人は好きだけど、寂しいわけじゃない」
「暖かい輪の中、みんなで家族っていいな」
「愛の意味を知らないけど、こんなにも優しいんだね」
「いつまでもあなたの側で 聞かせてよ、その声で 名前を呼んで」
車に轢かれた野良猫の最期を看取ったことのある筆者は、涙なしにこれを聴くことはできなかった。初めてこの曲を聴いたとき、思わず両手で顔を覆って嗚咽が漏れた。
切なくも、優しさと愛に満ちた彼らの音は、いったいどれだけの人々の心に動物への愛を呼び起こしただろう。
どれだけの人々に、ペットの問題を考えさせるきっかけとなっただろう。
それは、コメント欄に寄せられた数々の称賛に表れているのではないだろうか。
彼らの曲と、そこに込められた思いを聴いて、確信したことがひとつ。
彼らの音楽は、これからもきっと多くの命を救っていく。
今後もその活動の幅を広げていくということなので、ぜひその活躍に期待をしたい。
「名前を呼んで」
「Blue Vintage Youtubeチャンネル」
【文/たける】
コメント
[…] […]